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ガボン:権力強奪者ボンゴ

Billets d'Afrique et d'ailleurs 199号(2011年2月)

これは間違いなく、純真で軽率な新人大臣の姿といえる。協力相のアンリ・ドゥ・ランクール(訳注:2010年11月14日就任)は、「選挙に異議を唱える者は誰もいない」ことを理由に、反体制派となった子ども時代の友人アンドレ・ンバ・オバムと対立するガボン大統領、アリー・ボンゴを支持すると述べた(TV-5 Monde、1月26日)。
 
考察は大変危険を伴う。何故なら、オマール・ボンゴ(訳注:前大統領。現大統領アリー・ボンゴの父)の下で働いた元大臣であり、フランス当局の秘蔵っ子であったオバムは、シラク政権のアフリカ担当ミシェル・ドゥ・ボンヌコルスの差し金で、ガボン大統領を自己宣言した(訳注:2011年1月25日)。ボンヌコルスは、フランサフリックを扱ったパトリック・バンケのドキュメンタリーの中で(2011年2月7日付記事)、2009年8月の大統領選の結果がアリー・ボンゴによって覆されていたことを認めた。
 
ボンヌコルスが撮影を批判しながら、馬鹿げたやり方で嘘をついても無駄だった。誰も彼の事を信用しない。それは、彼の発言がガボンにあるフランス諜報機関の元代表によって操られていたからである。「私たちは本当の数字(訳注:選挙結果)を知っています。私たちだけではありません。AFP通信支局でさえもそれを……」。しかしながら、リーブルヴィル(訳注:ガボンの首都)のAFP通信支局は、本当の選挙結果――殺される可能性があるため、編集長に受け入れられない――を十分に伝えなかった。
 
フランサフリックの問題について触れた、AFPの特電が一つだけ2010年12月18日に出されたが、ミシェル・ドゥ・ボンヌコルスのことについては勿論触れていない。それ以来、ガボン政権の正当性の危機の原因について触れた特電は一つも出されていない。いずれにせよ、アリー・ボンゴやアンドレ・ンバ・オバムよりも相応しいのは、ガボンの人々である。
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