Billets d'Afrique et d'ailleurs 202号(2011年5月)
「セネガルがロシアと交渉をすすめていた、セネガル川または海上での原子力発電所の建設計画を断念しました」。
先日開催された第4回「アフリカにおける再生可能エネルギー・環境国際見本市」で、セネガル大統領アブドゥライ・ワッドはこう宣言した。過去を思い返してみると、彼の言葉を不安な気持ちで受け止めざるを得ない。
「福島での事故を受け、[中略]原子力を公式に放棄します」と彼は付け加え、アフリカ連合(AU)に対し、2つの決議を次のように提案した。「第一の決議案は、アフリカを原子力利用ゼロ地帯にするためのものです。第二の決議案は、アフリカの人びとが原子力の開発を放棄し、太陽エネルギーを私たちの国々に導入するためのものです」。
私たちはとにかくワッドの認識とイニシアティブを称賛し、それが広がることを願いたい。たとえこうした動きが、原子力のセールスマンであるニコラ・サルコジに逆らうものであってもである。ナイジェリアからエジプトまで、大陸全土にわたり、民間の原子力発電所を売り込みたいとサルコジは考えている。
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