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原子力による連帯【号外】

2011年3月15日「フランス国民議会におけるフィヨン首相の答弁」より
(特別に、スュルヴィ以外の記事を配信しています)

「[…]こうした日本の状況は、私たちの原子力政策に関する議論を呼び起こしています。日本人が大災害と戦っている今、私は責任と節度ある行動を呼びかけます。物事には順序があります。今は、日本国民への支援と連帯の時です。その次に、今回の経験を振り返る時が来て、私たちの原子力施設の安全性を高めるために、この大災害からあらゆる教訓を引き出さなければなりません。フランスの原子力施設は、最も安全で、入念に検査が行われ、透明性に優れているもののひとつであり、私が言いたいのは、この事故を理由に原子力に欠陥があると断言することは、事故が私たちに無関係だと断言するのと同じくらい馬鹿げているということです。私たちはこの大災害が提起するいかなる問題も見逃さないつもりです。

日本で何が起きたのでしょう? 立て続けに二つの自然災害が発生しました。今までに類を見ない大きな地震、さらに津波です。地震、これには原子力発電所は持ちこたえました。津波のほうは、冷却装置を襲いました。ですから、日本で起きたことについてしっかり考えなければなりません。私たちの原子力発電所はどの程度の地震まで耐えられるのか、どの程度の洪水まで耐えられるのか。私たちはこれらを総点検し、完全な透明性のもとで運営します。そして、今、ご要望がありましたように、福島での大災害から引き出された教訓をもとに、国内全ての原子力施設で安全確認を行い、結果の全容を公表します。

国民議会議員の皆様、福島の大災害は、常により専門的な産業リスクの管理が、そして管理への完璧な透明性が求められていることを思い出させてくれました。しかしまた、国境を越えた人々の連帯感も思い出させてくれました」。

※太字は訳者による。

発信元:在日フランス大使館

訳者追記:1972年に日仏原子力協力協定が発行され、それ以来、両国間の「連帯」が今日まで続いている。⇒参照サイト

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