忍者ブログ

フランサフリック情報ネットワーク

フランス=アフリカ関係/フランコフォニーを考えるためのブログ

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

アフリカのアレヴァ社――フランス原子力政策の裏側 2

AREVA en Afrique - La face cachée du nucléaire français(2012年2月)

抜本的に見直された原子力産業
 投機によってウランの価格が高騰した2005年から、アレヴァ社はとりわけアフリカにおいて、自社の採掘権を拡大しようと目論んだ。表向きには政治家たちから、裏ではフランサフリックの組織網からの支援を受け、アレヴァは中央アフリカ、ニジェール、コンゴ民主共和国、セネガル、さらにはナミビアでも、秘密条項を盛り込んだ新たな契約を勝ちとっていった。
 
しかし、アレヴァ社の潜在的利益が原子力市場で抜本的に見直されると、大がかりな数々の採掘計画は凍結され、改めてその収益性が議論をよんでいる。
 
つまり、関係諸国への経済的影響など無視されていたのだった。このことは、フランスの企業によるウラン開発がもたらす経済発展という約束がまやかしであったことを明らかにしている。
 
そうした国ぐに対する軽蔑的な態度は、現在のところアレヴァ社の筆頭株主となっている、フランス政府のそれでもある。民営化ではなく、「資本を開放する」計画のなかで、間違いなく真っ先に二束三文で売りに出されるのは、最も収益性が高いとされているアレヴァ社の鉱山部門である。つまり、最悪な事態は、この企業が徹底的に最大限の利益をあげることや、投機という運を天に任せることだけを考え、株主にのみ仕えるようになった時に訪れる。これが今、フランスによるアフリカでのウラン開発という悪行を終わらせなければならない理由である。

img168.jpg 【画像の解説】
ウラン開発担当機関の変遷
1945年:CEA(原子力庁)創設
⇒原子爆弾製造を秘密裏におこなうことを目的としていた。
1976年:COGEMA(コジェマ)創設
⇒CEAが100%出資する企業。採掘から再処理まで、核燃料サイクルの全てを引き受ける。
2001年:AREVA(アレヴァ)創設
⇒核燃料製造を担当するコジェマと、原発建設を担当するフラマトム社(Framatome)とが合併してできた企業。
(つづく)
PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

フリーエリア

最新CM

[12/20 Mathieu]
[12/20 Mathieu]

最新TB

プロフィール

HN:
takeshijo
性別:
非公開
自己紹介:
フランス=アフリカ問題に取り組む、フランスの市民団体 Survie(スュルヴィ)の情報を日本語で発信しています◎不定期更新

ご質問、お問い合わせはブログ管理人(中條健志)まで⇒ takeshijo(あっと)nifty.com 誤訳等のご指摘はコメント欄へ☆

【翻訳・掲載許可を得ています】

バーコード

ブログ内検索

P R

カウンター

アクセス解析

Copyright ©  -- フランサフリック情報ネットワーク --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]