2011年2月12日(ACP、ARDHD、FIDH、LDDH、LDH、スュルヴィ)
FIDH(国際人権連盟)、その加盟団体であるLDDH(ジブチ人権連盟)およびLDH(フランス人権連盟)、ARDHD(ジブチ人権尊重協会)、スュルヴィ、ACP(文化・進歩協会)は、この数日間ジブチで専制的に投獄された全ての人々――人権擁護活動家、反体制派メンバー、大学生、高校生――の解放を求める。
数週間前から、特に2011年2月5日からの大学生と高校生による平和的なデモがジブチ共和国を揺り動かしている。実弾での発砲を含む、治安部隊によるデモ参加者たちへの容赦ない鎮圧は、とりわけ2月5日および6日に、妊娠中の女性を含む少なくとも4人の死者を出し、数十人を負傷させた。数百人の大学生と高校生が逮捕され、現在もナガド留置場、ジブチ市とバルバラの警察署、憲兵隊本部に勾留されている。
こうした鎮圧の嵐に便乗して、当局は緊急出頭を命じられていた反体制派と人権擁護活動家の逮捕に取りかかり、ガボドゥ刑務所に投獄した。こうして、UAD(民主化連合)のメンバー7人と、ファラ・アバディドゥ・エルディドゥとジャン=ポール・ノエル・アブディ(訳注:写真)の2人の人権活動家――それぞれ、LDDHのメンバーであり代表――が2011年2月5日と9日に逮捕された。2人は、学生デモの支持を公的に表明したことを証拠に、「騒乱への参加」容疑で不当な取り調べを受けた(※参照サイト
① ②)。FIDH名誉代表のスアイール・ベラサン氏は「ジブチ当局は直ちに鎮圧を止め、投獄された人権擁護活動家、反体制派の人々、全ての若者を解放しなければならない」と表明した。
2011年2月18日から、反政府運動が政権に対して「ゼネラル」ストライキの「継続」を呼びかけているため、我々諸団体は鎮圧の増大を懸念している。こうした政治・社会不安の背景には大統領選前の緊張状態がある。その理由として、今年4月8日に行われる大統領選で、イスマイル・オマル・ゲレ大統領が3期目を迎えられるよう、2010年4月に現政権が憲法の改変を行ったことが挙げられる。FIDH名誉代表のスィディキ・カバ氏は「チュニジアとエジプトで吹き荒れる自由の風は、独裁国家に未来はないという強いメッセージを伝えている。ジブチは自由で透明な、そして多元的で信頼できる選挙を行わなければならない」と表明した。
我々は平和的デモの鎮圧、人権擁護活動家、反体制派および若者たちの専制的な逮捕と拘留を強く非難する。FIDH、LDDH、LDH、ARDHD、スュルヴィそしてACPはジブチ当局に以下のことを要求する。
・彼らの即時かつ無条件での解放に取りかかり、彼らの監視をやめること。
・1週間以上前から行われている人権侵害の事実と責任者を明らかにするための独立調査を行うこと。
・逮捕された人々、とりわけ、人権擁護活動家、反体制派および若者の身体的、道徳的安全を保証すること。これは、人権に関する、特にアフリカ人権憲章、市民的および政治的権利に関する国際規約第27条、人権の擁護に関する国連総会宣言に関する、ジブチの国際的な取り組みを尊重するためのものである。
我々はアフリカ連合、ヨーロッパ連合、そしてより広く国際社会に以下のことを呼びかける。
・ジブチ当局に、鎮圧をやめ、逮捕者の即時解放を行い、彼らの監視をやめるよう求める。
・ジブチでの人権侵害に関する国際調査委員会を設置する。
連絡先:カリーヌ・アピー +33 6 48 05 91 57(フランス)
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