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フランサフリック情報ネットワーク

フランス=アフリカ関係/フランコフォニーを考えるためのブログ

   

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論説:フランサフリックの暗闇の中で

Billets d'Afrique et d'ailleurs 233号(2014年3月)

主要メディアには、アフリカにおけるフランス帝国主義の現実を隠ぺいするための二つのやり方がある。もっとも一般的なのは、公衆は見せられたものにしか関心を示さないという原則のもとで、ニュースという場からアフリカの国ぐにを完全に締め出すことである。フランス人たちは最近までボカサ1世(訳注:中央アフリカ皇帝)にかんするもの以外に、中央アフリカについての話題を耳にすることがほとんど無かった。そこでは、脱植民地化と称される時期以降もフランスがプレゼンスを握っており、中央アフリカ人たちが極貧状態に陥っている中、腐敗した独裁者たちが支援され続けている。

 

こうした長期にわたる腐敗状態の必然的結果として起こった内戦が、軍事介入を不可欠なものにするほどフランスのプレゼンスを脅かすことになると、メディアは目的はそのままに戦略を変える。すなわち、公衆の無知を維持するという手法である。責任ある多くのルポルタージュや論争、論評があるにもかかわらず、また、中央アフリカを襲う数多くの軍事介入、ジャーナリストやNGOの介入があるというのに、人びとはこの国の大部分で起こっている出来事をほとんど知らない。それまで誰も踏み込もうとしなかった、首都バンギのバラック街のことすらも伝えられることがない。

 

そのため、全体の状況を少しでも把握したり、犠牲者数や武装集団の規模を推定したりすることが誰にもできない。廃墟、私刑、国外避難、その他フランスの偵察隊や機甲部隊といったいくつかのイメージだけが、問題と打開策をあらわすものと見なされている。コメンテーターたちは、否応なく常に帝国主義とともにあり、それを支えてきた人種主義的人類学を平然と口にする。国連人権高等弁務官のナヴィ・ピライは報告書のなかで、バンギで起こった私刑事件で確認された死体の状態にかんして、恐ろしいと同時に過剰なまでの詳細を伝えている。「身体の切断が公然とおこなわれている。生殖器や体の他の部分が切断されている。斬首されている。食人行為がおこなわれている疑いがある」。こうした死体の状態が本当なのかはさほど重要ではない。なぜなら、西洋の人びとがもつ人種差別的幻想を維持するために、本来報告されるべきことが隠されていることが何よりも問題だからである。

 

軍事介入が一度はじまると「旧」植民地は再び抑圧のもとにおかれる。そして、再びニュースから姿を消す。ローラン・バグボの選出(訳注:200010月の大統領選)後数年間は紙面を賑わせていたコートジボワールは、アラサン・ワタラがフランス軍の支援を受けて権力を奪取(訳注:2011411日)して以降、再び闇の中へ後戻りした。しかしながら、同国の情勢はメディアの無関心の中で悪化し続けている。この社会に平和がもたらされる日は遠い。800名以上の反体制派が裁判を経ぬままに拘禁され、非人道的な環境におかれている。旧反乱部隊の指導者(訳注:現体制派)たちは、内戦中や選挙後の不安定な情勢の際に犯した罪を問われなかっただけでなく、与えられていた軍司令部のポストにそのまま就いている。恐喝、威嚇、裁判権外の死刑執行など、独裁体制に服従する人びとへの権力の乱用は枚挙にいとまがない。

 

フランスの世論が、これら2つの国の荒廃にたいするフランスの責任を知るのは容易ではない。こうして、コートジボワールにおけるフランス軍の役割にかんする調査委員会の議員10名からの要求を社会党政権はきっぱりと拒んだのだった。UMP(国民運動連合)と社会党の首謀者たちは、フランサフリックによる惨劇におけるあらゆる行為を、深い闇の中に眠らせておくことで見解が一致している。

 

(オディール・トブネル)
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