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フランサフリック情報ネットワーク

フランス=アフリカ関係/フランコフォニーを考えるためのブログ

   

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「フランス好きの独裁者」、針路を変えない大統領府

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2011年2月21日(スュルヴィ)

ミシェル・アリヨ=マリー外相とフランソワ・フィヨン首相にとっての「独裁者ゲート」の真ん中で、ニコラ・サルコジは2011年2月21日、ガボン大統領のアリー・ボンゴを招き、アフリカの独裁体制への忠実かつ責任ある支援という方針を維持している。不正蓄財事件に巻き込まれた徒党体制に反対する運動がその鎮圧と同時に激しくなっているにもかかわらず、この公式レセプションはフランス外交の信用を再び失わせている。
 
10日前にコンゴ共和国の犯罪的体制の中心人物にレジオンドヌール勲章を授与させて以降、権力の座にいる独裁者たちは常に大統領府の友人である。要するにそれは、不正選挙――最近「フランス2」で放送されたドキュメンタリーの中で、何人もの高官たちがこのことを認めた――で「選ばれた」アリー・ボンゴを公式に歓迎することで、ニコラ・サルコジが送ったメッセージである。失脚したチュニジアの独裁者ベン=アリーの不正蓄財が素早く凍結された一方で、アリー・ボンゴとドニ・サスヌゲソ一味の不正蓄財事件が、フランスの司法によって非常にスピードの遅い予審の対象となっている時に、政府は新しい「判断ミス」を望むだろうか?
 
実際のところ、このレセプションは、1月以来前代未聞の統一抗議行動を行ってきたガボンの人々による抵抗運動が、権力を簒奪した大統領の辞任を要求するための大規模なデモを呼びかけている最中に行われている。
父親の組織網を受け継いだ後、アリー・ボンゴもまた同じやり口を踏襲した。それは、2009年の不正選挙を告発するために、一方的に宣言された政府に集まった反体制派のリーダーたちを逮捕し、「国家反逆罪」の容疑をかけることである。フランスの利益にとっての戦略的な石油王国であるガボンは、そこに軍事基地を常設しているフランス軍と、多額の金で妥協をとりつけてきた、フランサフリックのあくどい商売人たちの組織網によって常に注意深く監視されてきた。
今日、ニコラ・サルコジはあらためて、彼にとってはこうした事が変わるいかなる理由もないと告げている。一貫性のないフランス外交の信用よりいっそう失わせ、コートジボワールでのひとりの候補者による強行を告発し、ガボンでは不正選挙の共犯者となりながら。
 
チュニジアやエジプトの例が示すように、戦略上の利益の保護は、独裁的で腐敗した不正権力に対する支持を正当化する理由にはならないだろう。フランス政府が独裁を支持する人々を守っている時に、スュルヴィは今回の訪問の理由について政府に説明を求め、アフリカにおけるフランスの政策の本当の完全な一新を要請する。

連絡先:ステファニー・デュボワ・ドゥ・プリスク
stephanie.duboisdeprisque(a)survie.org 01 44 61 03 25
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フランコフォニーでのサルコジ・ショー

Billets d'Afrique et d'ailleurs 196号(2010年11月)

「アフリカに国連安全保障理事会の常任理事国がひとつもないのは普通でしょうか? 10億人の人々がいます! 30年後には常任理事国を持たない20億人の人々が! これはスキャンダルです!」 OIF(国際フランコフォニー機構)第13回サミットでの演説で、サルコジは激しく抗議した。
 
フランス政府によって繰り返されるショーにもそろそろ飽きてしまうのではないだろうか。それほどまでに、「アフリカのより良い弁護士としてのフランス」という難役は古くさいものとなっている。それは私たちが、フランス外交がアフリカのために、拒否権のない常任理事国を置こうとする国連に実際は反対していないことを知っているだけに尚更そう感じる。アフリカ連合はその全ての権限とともに、拒否権と常任理事国入りを要求している。
 
常任理事国の数(さらにその期間)を制限しないという、国連の制度の機能に関する当てにならない民主的改革を待つ間、また、サルコジが告発したスキャンダルを終わらせるために、フランスは席を譲りさえすればいいのだ。

フランコフォニー:フランスの軍事的影響力の新たなトロイの木馬か?

Billets d'Afrique et d'ailleurs 170号(2008年6月)

OIF(国際フランコフォニー機構)の活動のあまり知られていない側面の一つに、2006年5月のサン・ボニファス宣言の採択によって戦略的部門となった「紛争の予防」がある。2008年5月6・7日にパリで開催された「フランコフォニーの未来」に関する国際シンポジウムは、物騒な議論とともに、その部門に関する特殊な役割を明らかにする試みがなされた。
 
フランス語の振興に関する公的な言説の中でもそうだが、こうした仕事が与えられた機構や省庁、組織、ネットワークの制度的な積み重なりの中でも、「小文字のf」のフランコフォニー(訳注:辞書的な意味は「フランス語圏」)、即ち言語と文化が想定されたプロジェクトと、「大文字のF」のフランコフォニー、即ち明らかに政治的でその上(後に見るように)軍事的なプロジェクトとが常に混同されている。ごちゃまぜになりやすいその曖昧さがあまりに明らかなために、フランス政府やその同盟国によって推進される2つのフランコフォニーは、世界におけるフランスの影響力や、アフリカにおけるフランスの新植民地主義を支える旗手となっている。
以前とは別のやり方で行われるこうした勢力戦争の継続は、とりわけ国際フランコフォニー機構(大文字のF)によって具体化されている。1970年にはただのACCT(文化技術協力機構)だった組織は、担当大臣の任命、憲章の採択、絶え間ない拡大とともに、サミットからサミットへと政治的に囲い込まれながらその姿を変えた。その拡大は、時にフランス語話者がほとんどいないが、真の文化的、言語的交流の道具ではなく、政治的連帯の空間である、フランス語圏の国家元首たちの同好会に加わりたいと心の底から望む国々も含む。
2000年のバマコ宣言に倣って民主主義の擁護についての文言が採択されたにもかかわらず、OIFは確かにこれまでずっと、しかるべき地位にある独裁者たちの強化を支えてきた。そこでは、独裁者たちのいるブラザヴィルやワガドゥグー(訳注:ブルキナファソの首都)でサミットが開催され、いくつかの選挙を「監視する」ための甘すぎる代表団が派遣され(彼らの口煩さのせいで、約20年の間に160回行われた任務はほとんど報道されなかった)、政治的に孤立した英語圏の独裁者たちを仲間に入れた(サニ・アバチャ体制下のナイジェリアなど。最近では例えばスーダンが加入を願い出た)。
 
平和のファクター?
 
5月6日と7日にIRIS(国際戦略関係研究所)主催で行われた「フランコフォニーの未来」に関するシンポジウムの参加者によると、OIFの活動のあまり知られていない側面の一つに、この機構のために段々と戦略的な分野となった、最近流行りの不明瞭な概念、「紛争の予防」があるという。確かに、この外交的かつ大学的なパーティーのプログラムの中で、「OIF、新しい紛争予防の道具」(クエスチョン・マークがない、確実にOIFが一枚噛んでいる)と題された全体会があった。このタイトルは、議論の場でまとめあげるひとつのヴィジョンという意味合いをこえて、フランス政府やCEDEAO(西アフリカ諸国経済共同体)、OIF、さらには平和のベクトルと見なされた国連、(言語的な意味での)フランコフォニー(訳注:小文字のf)、(政治的な意味での)フランコフォニー(訳注:大文字のF)の、より高い層にいる人々のところで共有されているように思われる。
この概念は、2006年5月にOIFが採択したサン・ボニファス宣言に含まれている。実際、そこでは次のように明言されている。「バマコ宣言で予告されていたように、国際フランコフォニー機構にはその能力の最良の活用法として、予防対策を強化するための意思がある。それは、監視、早期警報、予防外交、危機管理、平和への移行と強化を同時に行うことを通じて、またさらに、国際機関や地域機関との戦略的かつ合理的協力の枠内で、その特殊な役割を十分に果たすことを可能にする。」
 
戦闘服を着た外交員
 
軍事的側面に関して言うと、驚くべきことではないが、フランコフォニー(訳注:小文字のf)の擁護はフランスによって行われ、それは公式に軍人たちにフランス語を教育することである。このプロジェクトは、軍事協力プログラムだけが結ばれているタンザニアやジンバブエのような国々を含む、世界75カ国で実施されている。もはや国防相ではなく外務省が統轄しているこの対外援助は、ODA(政府開発援助)の力を借り、毎年3000人のフランス語研修生を育成している。実際のところ、フランスの戦闘教義の教育や、フランス製の武器のカタログ配布を受ける前の、辞書を手にした斥候を(時に戦闘服を着た)教授たちの宿舎に派遣することよりも、またとりわけ、(国連の活動の一環としての、あるいはRECAMP(平和維持力強化)計画の下での)戦場での共同展開の際に非常に有効な、統一の軍服を着た参謀部の人々の中で緊密な関係を長期的に築くことよりも「罪のない」ものがあるだろうか?
このシステムを統轄し、いくつものアフリカの国々に設置された、各地域の状況に対応する14校の士官学校(バマコの平和維持学校――まもなくカメルーンにも設置される――やベナンの地雷除去学校など)を支援しているのは、外務省の軍事防衛協力局長のエマニュエル・ベス将軍である。IRISでのシンポジウムの討論会で、彼はあまりに「マニ教化した」英語を前に、平和維持のための特権的な仕事道具としてフランス語を擁護しながら、こうした軍事的フランコフォニー(訳注:小文字のf)の地位向上を正当化していた。ファショダ事件が思い出される……。
 
フランス語圏の負担
 
フランスのこうしたヴィジョンは、それがもしアフリカの大切な士官たちからも擁護されていなかったなら、IRISでのシンポジウムの聴衆のひとりがベス将軍に「フランス語で殴られようが、英語で殴られようが、アラビア語だろうがバンバラ語だろうが全て同じでした」と反論した時のように、苦笑いすることになるだろう。同じシンポジウムの中で、MONUC(国連コンゴ民主共和国ミッション)司令官のガイ将軍も、予防と平和維持活動という意味合いをこれまで以上に含むフランコフォニー(訳注:大文字のF)の概念を擁護した。彼はまた、多国間活動の枠組みで、フランス語圏で展開するいくつかの部隊へのOIFによる財政援助を提案し、憲兵という(非常に「フランス的な」)概念を国際的なプランの下で展開する必要性を主張し、軍事レヴェルでのフランコフォニー(訳注:小文字のf)の擁護をすすめる軍幹部を養成するためのマスター(Master)の創設を提案した。CEDEAOの早期警報システム局長のコネ大佐はさらに過激である。彼は軍事・外交面に関する「王権的な」国際的正当性が無くとも、OIFがEUやアメリカ合衆国と同じ資格で、(CEDEAOの本部がある)アブジャ(訳注:ナイジェリアの首都)常駐の代表者を持つよう提案した。
大学教員や作家たちにとってのフランコフォニー(訳注:小文字のf)の対極に、その輪郭と意図が不確かな、(フランス語圏かどうかに無関係な)多国間的な枠組みでのフランスの軍事協力の拡大計画がある。それは、国連やヨーロッパ(欧州連合部隊:Eufor)の多国間主義あるいはRECAMPのような特別措置を補う形で、今回はフランコフォニー(訳注:大文字のF)という外装(偽装?)とともに形をなしてきている。
その文化的、経済的側面を越えて、いずれフランコフォニー(訳注:大文字のF)は、あらゆる軍事協力手段を展開したいという意思によって支えられる、現地での共通の教育、設備、活動指揮を持つNATOを見本にした軍事的連帯組織のようなものになり得るのだろうか?
平和と治安維持という名目で(チャド、ルワンダ、中央アフリカで)フランスが展開してきた軍事介入と軍事「協力」の歴史を参照すれば、(大文字のFによって)非常な恐怖を与える理由が見えてくるだろう。
 
(ピエール・ローマン)

ジョワイヤンデ・ストラテジー

Billets d'Afrique et d'ailleurs 184号(2009年10月)

「リビアにいるのは正しい戦略です」。アラン・ジョワイヤンデ協力・フランコフォニー担当大臣はこう断言した(2009年9月1日付『パリジャン』紙)。
 
ムアンマル・カダフィ政権40周年記念式典に出席した唯一の西ヨーロッパの政府の代表であるジョワイヤンデは、アルカイーダが展開するサヘル(※1)を「安定化」するために、ヨーロッパがムアンマル・カダフィの「影響力を必要」としていることを明らかにした。専門家は常に必要とされる。彼にラファール(※2)を売りさばくことができるならなおさらだ!
 
訳注
※1サヘル:サハラ砂漠南縁部に広がる半乾燥地域。西からセネガル、モーリタニア、マリ、ブルキナファソ、アルジェリア、ニジェール、ナイジェリア、チャド、スーダン、エリトリアにまたがる。
※2ラファール:フランスのダッソー社が開発した戦闘機。リビアは2007年に購入。

リビア:新聞記事すれすれのフランサフリック

2005年3月1日

2005年2月8日付『ル・モンド』紙、「フランスとカダフィ大佐のリビアが軍事的、「戦略的協力」を再開」(ローラン・ゼッシーニ記者)より。
 
1960年に大佐が政権を奪取して以来、リビア・ジャマーヒーリヤ(共和国)に赴く最初の女性大臣であるミシェル=アリヨ・マリー国防相は、主である彼が、軍事的アプローチはアフリカ大陸の諸問題を解決するのに良いものではないと打ち明けるのを聞いた。この話題以後は控えめな調子となった、リビアの国家元首のスピーチにおける外交に関するこうした信仰の表明は、ジャック・シラクが2004年11月の訪問の際に彼に敬意を表したような、リビアが表向きに示した実利的な転機を裏付けた。アリヨ・マリー氏は、そのような極端な方法を避けるための最良な方法は、両国が2国間関係のあらゆる側面を包括する「戦略的協力」に関する協定を結ぶことであったと答えた。とりわけフランスのアフリカ政策に関して、様々な問題への両国の見解が一致しているのであれば、フランスはその対外援助の拡大をさらに進めることになるだろう。そうでなければ、カダフィ大佐はコートジボワールにおけるフランス軍の存在を遠慮なく非難するし、ジブチの情勢も不安に思うはずである。
 
カダフィ大佐は長い間、リベリアの将軍チャールズ・テーラーが所有する悪名高い企業を特に支援することになる、アフリカでの様々な内戦の主要な扇動者の一人であった。彼がこうしたアプローチを完全に放棄しているのなら、むしろそちらが良い知らせである。これまでの不安定な戦略の中で、ブレーズ・コンパオレ(※)やチャールズ・テーラーの周辺あるいは中央アフリカにおいて、彼はしばしばフランサフリックの味方であった(参照:ヴェルシャヴ『黒い沈黙』2000年、アレーヌ、pp.346-350)。「フランスのアフリカ政策」からの利益を準備することになるであろう、ミシェル・アリヨ=マリーが提案した「戦略的協力」は、こうした同盟関係の再開に実にふさわしいものだ。即ちそれはフランサフリックである。裕福で影響力のあるカダフィは改めて特権的な中継地となるだろう。この戦略がテイラー・システム的な「極端な方法」を放棄したとしても、アフリカの人々の利益となる可能性は極めて低い。
 
(フランソワ=グザヴィエ・ヴェルシャヴ)

訳注
※ブレーズ・コンパオレ(1951-):1987年10月15日からブルキナファソ大統領を務める。

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