2005年3月1日
2005年2月8日付『ル・モンド』紙、「フランスとカダフィ大佐のリビアが軍事的、「戦略的協力」を再開」(ローラン・ゼッシーニ記者)より。
1960年に大佐が政権を奪取して以来、リビア・ジャマーヒーリヤ(共和国)に赴く最初の女性大臣であるミシェル=アリヨ・マリー国防相は、主である彼が、軍事的アプローチはアフリカ大陸の諸問題を解決するのに良いものではないと打ち明けるのを聞いた。この話題以後は控えめな調子となった、リビアの国家元首のスピーチにおける外交に関するこうした信仰の表明は、ジャック・シラクが2004年11月の訪問の際に彼に敬意を表したような、リビアが表向きに示した実利的な転機を裏付けた。アリヨ・マリー氏は、そのような極端な方法を避けるための最良な方法は、両国が2国間関係のあらゆる側面を包括する「戦略的協力」に関する協定を結ぶことであったと答えた。とりわけフランスのアフリカ政策に関して、様々な問題への両国の見解が一致しているのであれば、フランスはその対外援助の拡大をさらに進めることになるだろう。そうでなければ、カダフィ大佐はコートジボワールにおけるフランス軍の存在を遠慮なく非難するし、ジブチの情勢も不安に思うはずである。
カダフィ大佐は長い間、リベリアの将軍チャールズ・テーラーが所有する悪名高い企業を特に支援することになる、アフリカでの様々な内戦の主要な扇動者の一人であった。彼がこうしたアプローチを完全に放棄しているのなら、むしろそちらが良い知らせである。これまでの不安定な戦略の中で、ブレーズ・コンパオレ(※)やチャールズ・テーラーの周辺あるいは中央アフリカにおいて、彼はしばしばフランサフリックの味方であった(参照:ヴェルシャヴ『黒い沈黙』2000年、アレーヌ、pp.346-350)。「フランスのアフリカ政策」からの利益を準備することになるであろう、ミシェル・アリヨ=マリーが提案した「戦略的協力」は、こうした同盟関係の再開に実にふさわしいものだ。即ちそれはフランサフリックである。裕福で影響力のあるカダフィは改めて特権的な中継地となるだろう。この戦略がテイラー・システム的な「極端な方法」を放棄したとしても、アフリカの人々の利益となる可能性は極めて低い。
(フランソワ=グザヴィエ・ヴェルシャヴ)
訳注
※ブレーズ・コンパオレ(1951-):1987年10月15日からブルキナファソ大統領を務める。
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